ビリヤードの起源
Iビリヤードの起源については明確な事は分かってはいせん。しかし、かなり古くから存在していたようです。紀元前400年頃ギリシャで、「地面に丸い石を棒で突く競技」があったようです。地面で行われていたのでビリヤードというよりはゲートボールなどに近い競技だったのかもしれません。今から2400年以上も前からその原型があったんですね。日本の歴史で言うと“弥生時代”ですね。とても昔の話です。
中世ヨーロッパで発展、もともとは貴族の遊び?
地中海方面の競技はやがて十字軍遠征によって東方からヨーロッパに伝わります。屋外で行われていた玉突き競技はやがて室内で行われるようになります。ヨーロッパ各地で室内に持ち込まれ、枠のあるテーブル上で、球と球を当てるゲームや、テーブル上の穴に落とすゲームが考案されました。イギリスではクリケット、スペインではクロッケー、が改良されました。そして14~15世紀頃、ビリヤードはヨーロッパの宮廷で流行しました。ルイ14世、ルイ16世、シャルル9世なども楽しんだと言われています。こうしてビリヤードは“室内で台の上で玉突きをする競技として発展、流行したと言われています。
ポケットビリヤードとして大流行
地アメリカにもすでに1560年頃にビリヤードが伝わっています。その後、イギリスでポケットビリヤードとして発展しました。このスタイルが1850年代、アメリカで大流行しました。ワシントン、リンカーン、など歴代の大統領もビリヤードを楽しんだといわれています。ビリヤード、日本上陸?!日本に初めて伝わったのは江戸時代といわれています。オランダ人によって長崎の出島に持ち込まれたそうです。ちょんまげに刀を差したお侍さんもビリヤードをやる機会があったのでしょうか?和服や刀はじゃまにならなかったのか?と想像してしまいますね。明治時代になると、東京に最初のビリヤード場が誕生しました。当時のビリヤードは華族、軍の将官、高官などの上流階級向けの社交的競技でした。明治維新後の文明改革や条約改正など、海外との関わりの中で「ビリヤードがあるシーン」はあったのかもしれませんね。広く一般にスポーツとして流行したのは大正時代になってからです。昭和時代に入ると全国のビリヤード場は約2万軒以上もあったと言われています。戦争で一時期衰退したのですが、戦後になると占領軍によって復活していきました。その後、風俗営業等取締法から除外されビリヤードは一般的なスポーツとして広く楽しまれるようになりました。
ビリヤードの歴史
I身近にあり、世界的にも人気のある「ビリヤード」。映画やドラマにもよく登場します。実際に楽しんだ人も少なくないでしょう。もちろん、趣味として、競技として広く親しまれています。そんなビリヤードにちょっと詳しくなってみませんか?これまでも親しんできた方、最近興味を持たれた方、どちらもビリヤードへの知識や親しみがずっと深まると思います。
ビリヤードの起源
Iビリヤードの起源については明確な事は分かってはいせん。しかし、かなり古くから存在していたようです。紀元前400年頃ギリシャで、「地面に丸い石を棒で突く競技」があったようです。地面で行われていたのでビリヤードというよりはゲートボールなどに近い競技だったのかもしれません。今から2400年以上も前からその原型があったんですね。日本の歴史で言うと“弥生時代”ですね。とても昔の話です。
中世ヨーロッパで発展、もともとは貴族の遊び?
地中海方面の競技はやがて十字軍遠征によって東方からヨーロッパに伝わります。屋外で行われていた玉突き競技はやがて室内で行われるようになります。ヨーロッパ各地で室内に持ち込まれ、枠のあるテーブル上で、球と球を当てるゲームや、テーブル上の穴に落とすゲームが考案されました。イギリスではクリケット、スペインではクロッケー、が改良されました。そして14~15世紀頃、ビリヤードはヨーロッパの宮廷で流行しました。ルイ14世、ルイ16世、シャルル9世なども楽しんだと言われています。こうしてビリヤードは“室内で台の上で玉突きをする競技として発展、流行したと言われています。
ポケットビリヤードとして大流行
アメリカにもすでに1560年頃にビリヤードが伝わっています。その後、イギリスでポケットビリヤードとして発展しました。このスタイルが1850年代、アメリカで大流行しました。ワシントン、リンカーン、など歴代の大統領もビリヤードを楽しんだといわれています。ビリヤード、日本上陸?!日本に初めて伝わったのは江戸時代といわれています。オランダ人によって長崎の出島に持ち込まれたそうです。ちょんまげに刀を差したお侍さんもビリヤードをやる機会があったのでしょうか?和服や刀はじゃまにならなかったのか?と想像してしまいますね。明治時代になると、東京に最初のビリヤード場が誕生しました。当時のビリヤードは華族、軍の将官、高官などの上流階級向けの社交的競技でした。明治維新後の文明改革や条約改正など、海外との関わりの中で「ビリヤードがあるシーン」はあったのかもしれませんね。広く一般にスポーツとして流行したのは大正時代になってからです。昭和時代に入ると全国のビリヤード場は約2万軒以上もあったと言われています。戦争で一時期衰退したのですが、戦後になると占領軍によって復活していきました。その後、風俗営業等取締法から除外されビリヤードは一般的なスポーツとして広く楽しまれるようになりました。
コラム:ビリヤードの歴史におけるイノベーション
「こうかはばつぐんだ!」チョークの正体
昔のキューは先端を丸く削っただけのものでした。球を突くのは難しく、滑りやすく、ミスショットも多かったと言われています。滑り止めのためにヤスリ等でキュー先をギザギザにするなど工夫をしていたようですが、効果は今ひとつだったようです。19世紀の初めにイギリスのジャック・カーがキュー先に白墨の粉を塗る事を考案しました。これが現在のチョークと呼ばれるものです。当時彼は、この白墨の粉を「秘密の妙薬~マジック・パウダー~」と呼んだそうです。この滑り止めの粉の効果は抜群でした。それまでは不可能に近かった玉に回転をかける事が出来るようになり、ビリヤードの「球を突く、動きをコントロールする」技は飛躍的に進歩しました。
「こうかがばいぞう!」タップの発明
チョークが考案されてから約10年後、フランスでタップが登場します。タップを取り付けたキューの先端は“弾力のある先端”になりました。この“弾力”がチョークだけでは得られない、“より強力な玉突き時の回転”をコントロールを実現したのです。その効果はチョークだけの場合よりもはるかに高いものでした。現在のビリヤードにおける様々なテクニックは、こうしたタップとチョークという技術革新による部分も大きかったと思われます。
現代のビリヤード
長い歴史を経て世界中に広がったビリヤード。もっとも盛んな国の一つがアメリカです。USオープンは世界選手権とならんで最も権威ある大会と言っても過言ではありません。イギリスでは「スヌーカー」という、15個ある赤球とカラーボールを交互にポケットに落としていく競技が中心です。日本ではあまり一般的ではありませんが、世界スヌーカー選手権は歴史ある大会で、大会の模様は英国放送協会(BBC)が生中継を行うほどです。賞金額も日本円で約5000万円にもなるそうです。アジア地域でもフィリピンや台湾でもビリヤードは盛んです。日本では、ビリヤードは文部科学省が推奨する「生涯スポーツ」になっています。室内で行うため天気や季節に関係なく行えるので、老若男女問わず楽しめる全天候型スポーツとしての特色が認められているのでしょう。プロ、アマチュアともに団体があり、毎月のように全国の各都市で試合が開催されています。競技人口は約500万人とも言われています。囲碁や将棋、バスケットやバレーボールと同じくらいのレベルです。意外に多いのではないでしょうか?